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ファクタリングと手形の主たる違いとは
ファクタリングは、たまに他の金融商品と比較されています。その1つは手形です。そもそもお金は、必ずしも現金で支払われるとは限りません。約束手形という形で支払われる事もあり、「支払う約束を取り付けたチケット」です。例えばAさんはBさんの為に仕事をして、100万円を受け取る事になりました。この場合Bさんは、100万円分の約束手形を渡す事があります。後日に手形を銀行などに持参すれば、現金化できる訳です。その手形を担保にして、融資を受けるケースもあります。それに対してファクタリングは、約束手形のように担保にする訳ではありません。あくまでも売掛金を売却するシステムになり、手形とは仕組みが大きく異なります。ただ売掛金も「半年後にはお金を支払う約束」を取り付けている事も多いので、ある意味手形に似ている一面もあります。
ところで資金を確保したい時は、約束手形を担保に入れてお金を借りるよりは、ファクタリングの方がおすすめです。リスクが比較的低いからです。確かに約束手形を担保に入れると、お金を借りる事はできますが、問題は手形の信頼性です。そもそも約束したといっても、必ずしも手形で換金できる保証はありません。万が一の事があると、上述の100万円が支払われない状態になり、融資会社から督促が来てしまう事があります。それに対してファクタリングの場合は、売掛金を売却する事になります。売却した後は、万が一の事があった時でも、督促が来る事はまずありません。保証タイプのファクタリングであれば、売掛先に万が一の事があっても、確実にお金を支払ってくれます。不渡りリスクを考慮すると、ファクタリングの方がおすすめです。
それと手形割引には、審査項目に関するデメリットがあります。手形を担保にすると言っても、必ず金融会社による審査は受ける事になる訳です。その際、複数の点を確認される事になります。過去の未払いや赤字決算などの状況を確認した上で、融資可能ではあるかどうかを判断される訳です。赤字決算ですと、お金を借りるのが難しい事もあります。ところがファクタリングの場合は、手形割引ほど審査は厳しくないという声も多いです。確かにファクタリングも赤字決算であるかどうかも審査されますが、それよりも売掛金の価値が重視されます。優良な売掛金であれば、審査に通る確率は比較的高いです。ですから上場企業が支払ってくれる売掛金などは、審査に通りやすい傾向があります。手形割引よりも資金を確保しやすいので、ファクタリングを選んでいる方は多いです。